おしりから出血したら
排便後に血がつく、便器の中に出血を認めたら・・。
ほとんどの原因はおしりからの出血です。鼻の穴の中がやわらかくちょっとした刺激で鼻血がでやすいように肛門の内面は粘膜でやわらかく、皮膚より血がでやすくなっています。
おしりの周囲の血管はうっ血ではれやすく、長年トイレでしゃがむ時間が長い人や、仕事で立ちっぱなし、座りぱなしの姿勢が多い傾向の方はうっ血から痔核が腫脹しやすく、容易に出血をおこし血便をきたします。やわらかい粘膜面は便の硬さと相対的に傷つきやすく切れ痔となって血便がでるケースもあります。
繰り返している人は傷が硬くなるように慢性の切れ痔となって痛みや出血が続くのです。まずは医療機関で粘膜を確認してもらい外用剤を使ってみましょう。
血便にはぢの病気以外に胃腸からの出血が原因となることがあります。この場合はおしりの外用剤でも出血がおさまらないので、そういう場合には内視鏡検査を受ける必要があります。大腸がん以外にも、慢性の腸の炎症(潰瘍性大腸炎、クローン病など)、腸管の血管の動脈硬化などで腸がただれる虚血性結腸園などでも出血がでます。
「ぢ」がある方は出血があってもおしりが原因と思って病気を見逃しがちです。おしりで通院している人は積極的に内視鏡検査を受けて大腸の病気がないことを確かめることが大切です。